黒部峡谷 1。

日帰りで立山連峰の浄土山、龍王岳への登山を計画していたが、台風14号の影響を考えて取り止めた。登山は日帰りの予定だったが富山市内に宿を押さえていた関係で、黒部峡谷へ観光に行ってきた。今回が2回目の黒部峡谷だが、前回は少なくとも30年以上前、会社の社員旅行で宇奈月温泉とトロッコ列車を楽しんだと記憶している。

早朝に家を出たが、道中はそれほど雨は降っていなかった。8時過ぎに宇奈月駅前の駐車場に着いた。1000円の料金を係りのおじさんに手渡し、指示された場所に車を停めた。「後ろはギリギリまで止めてくれ」と言われたが、レイン(合羽)に着替えたかったので余裕を残して止め、準備が整ってから車止めまで下げた。モンベルのゴアテックスのハットを被り、随分前にコンビニで買ったビニール傘を持って駅に向かった。駅のトイレでデジカメを入れているウエストポーチを忘れたことに気づき、車まで戻って再アタックとなった。

「宇奈月駅」から終点の「欅平駅」までは約1時間20分、料金は片道1980円。往きは窓付の「リラックス車両」にしたのでプラス530円だった。駅の係員に「右左どちらに座るべきか」尋ねたら、「鐘釣駅」までは右、その先は左が良いでしょうとのこと。しかし、雨は小降りだったが窓が曇って外の景色はあまり見えない。窓無しの車両にすべきだったと後で気づいた。ちなみに乗客はひとつの車両に1組程度。自分が乗った9号車は他に誰もいなかったので撮影で車内をウロチョロすることが出来た。富山県出身の女優、室井滋が名所や見どころを車内放送で案内してくれるが、この夜、夢枕に”砂かけ婆”となって現れそうだ。尚、”砂かけ婆”によれば、欅平駅へ向かうのが下り、宇奈月駅へ向かうのが上りとのこと。

欅平駅に到着。雨は止んでいる。まずは「猿飛峡」へ向かう。どこをどう行ったら良いのか進路が今ひとつ分からず、隣接するビジターセンターに立ち寄って見たが人の気配無し。とりあえず黒部川河畔にある足湯に向かって石段を下りてみる。背後からは女性の二人組が来ている。普段履くことが無いコロンビアのトレッキングシューズを履いてきたが、これが濡れた石段で滑る滑る。注意を払いながら石段を下りて、石畳のような坂に差し掛かった時、すってんころりん(下の画像の赤丸付近)!

プロレスのボディスラムを喰らったような感じで、宙に浮いた体は背中から石畳に叩きつけられた。少しの間、息が出来ず呻くことしかできなかった。ボディスラムの衝撃音で後ろの女性が驚いたのか「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。もう一方の女性も手前の石段でコケたらしい。

「足元注意、雨天時滑ります」と看板に書いてあるが想像を大きく超える滑りやすさ。まるでアイスバーンである。コロンビアのトレッキングシューズもちゃんとした登山靴と比較すれば滑り止め効果は弱いかもしれないが、雨天時にこの場所は危険極まりなく対策が必要でしょう。幸い、右肘を強打し擦りむいた以外は外傷は無かった。その後、女性二人組は足湯に向かったようだが、自分は意気消沈して足湯の上にある売店のベンチで暫し呆然と時を過ごした。

猿飛峡へ行くのはもちろん止めて、反対方向の「奥鐘橋」「人喰岩」へ向かってみる。上の画像の赤い橋が奥鐘橋、橋を渡った向こうに崖のように見えるのが人喰岩。欅平駅からは目と鼻の先にあった。

祖母谷川から堰堤?越えて黒部川に注ぐ。水量が多くざーッっという音が響く。祖母谷川を上って行くと、分岐を経て白馬岳、唐松岳の登山道に続いている。

設置された貸出用のヘルメットにビビる。この先はそんなに危険なのか。ヘルメットは借用しなかったが落石に怯えながら先へ進んでみる。落石ならばヘルメットでなんとかなるかもしれないが、崩落とか落盤とかだったらひとたまりも無いなと、縁起でも無いことを考えながら歩いた。コケた故に弱気になっている自分がいた。

長さが50mほどのトンネルに突入。トンネルがあるこの山は「奥鐘山(標高1543m)」らしい。

トンネルを抜け出し、意を決して道路端から祖母谷川を見下ろす。

 

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