残雪期の谷川岳に完敗。

GW後半の山行は、群馬県と新潟県に跨る谷川岳へ遠征した。5月3日は一日を費やして自宅から谷川岳ロープウェイまで移動。自動車道などの有料道路は使用せず、10時間弱で駐車場がある谷川岳ロープウェイベースプラザに到着した。地下(というか1階)の駐車場には数台しか停められておらず、混雑を想像していたため、些か拍子抜けした。翌朝もそれほど台数は増えていなかった。車中でシュラフを被り熟睡。朝6時頃、係員が駐車代の徴収に来たが、料金は¥500だった。

改札の手前では、地元の警察官が登山届の提出を呼びかけていた。朝イチ(7時発)のゴンドラに乗ったが、乗車口の様子を見てみると人は多くなく、登山者と観光客が半々といったところだ。標高746mの土合口駅から、ロープウェイ(往復¥2,060⇨JAF会員証の提示で¥1,960に割引)で一気に上がる。終点の天神平駅(標高1,319m)の手前の支柱付近では、同乗の家族が花を食べる小熊を見つけ、ちょっとした騒ぎになっていた。

天神平駅に到着。天気はあまり良くない。しばらくは駅舎の外に出て山の様子を眺めながら高所順応に当てる。それほど寒くはなかった。

まだしっかり雪が残っているが、ツボ足のまま先行者の後を追い登山道へ向かう。天神平スキー場のゲレンデ周辺はガスに覆われていた。

しかし、ツボ足で行けたのはごく僅か。深い谷のトラバースが続き、ツボ足では心許ない。平坦な場所を見つけて10本爪の軽アイゼンを装着し、ピッケルを持った。足元に目を移すと、ショウジョウバカマがチラホラ咲き始めていた。

時折ガスが流れて辺りの山嶺が現れる。途中から小雨が降り出し、雨が上がったかと思うと霙が降り、それが雪に変わった。

天神山(奥)と天神峠。ゴンドラの天神峠駅舎の上の展望台が見える。

春の使者「イワウチワ」。登山道の傍に群生が見られた。

この辺りまでは花を愛でる余裕があったのだが、この後片足が完全に埋まる踏み抜きが幾度となく発生。バランスを崩して小さな滑落もあった。極め付けは滑った時に自分の腕が胸の下に入り肋骨を強打し一瞬呼吸が止まる。骨が軋む「ミシッ」という音がしたが大事には至らず歩行を続けた。

熊穴沢避難小屋を通過したところで雨具を羽織り、天狗の留まり場を目指したが、天狗の留まり場までの急登を考えると、思い改めて避難小屋にエスケープした。避難小屋では日本百名山を番号順に往復完登を目指している兵庫県の男性を中心としたグループと一緒になった。この兵庫県の男性とは下山後のベースプラザのレストランでもご一緒となり、ご挨拶と名刺まで頂いた。家に買ってからググってみたら、結構有名な方のようだ。

天候と足元の悪条件が重なり避難小屋で撤退を決めた。避難小屋を出てすれ違う登山者から、避難小屋までの(所要)時間や、この先の登山道のコンディションを幾度となく尋ねられた。皆さんも苦労をして登ってきているようだ。

順調に下っていたが、天神平と天神峠の分岐辺りで道迷いした。踏み跡を追ってきたのだが、どうも怪しい。地図で方向を確認していると、先ほど避難小屋で一緒だった兵庫県の男性一行と再会した。彼らに随行することで孤立は逃れたが、彼らもまたコースを外れて天神峠へ向かっており、最後はゲレンデを下りて下山となった。

早めに撤退の判断をしたことで、その後の道迷いでも落ち着いて行動できたが、雪山でホワイトアウトなどで方向を見誤ると、危険な状況に陥ることを再認識した。

下山後は冷えたからだに熱々のチャーシュー麺。昔ながらの中華そば的な味だった。もちろん美味しくいただいた。

ロープウェイの半券で日帰り入浴料が安くなる(¥980⇨¥590+無料タオル付き)、「ホテル湯の陣」で温泉に浸かった。GWということもあってかフロントは泊まり客で混雑していたが浴場は空いていた。温泉で汗を流した後、この日の投宿地の前橋へ向かった。

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