強風の北横岳 1

スキーシーズンもいよいよ終盤に差し掛かった頃か。家を5時前に出て、到着したのは8時過ぎ。北八ヶ岳ロープウェイ駐車場は首都圏を中心に多くのマイカーやレンタカーで埋め尽くされていた。トイレのために改札口へ向かうと、始発のロープウェイは8時40分。チケットは8時30分から販売開始のアナウンス。そのままチケット売り場に並んで観光往復券(1900円)を購入した。前回訪れた際はモンベル会員の割引が適用されたが、今回は割引がないという。モンベルのHPでは200円の割引と明記されているのだが、どういうことだろうか。後ろに並んでいる人もいるので窓口で詳しく尋ねることはしなかったが、釈然としない。まあ、そんなことは忘れて車に戻り出立の支度を済ませ、9時10分発のロープウェイに滑り込んだ。

山麓では感じなかったが、ロープウェイ山頂駅が近づくに連れて風が強くなった。ロープウェイが運行を止めるほどの風ではないようだが、山頂駅に到着した時、車体が横風に煽られた。標高2,237mの駅舎の外に降り立つとやはり風は強く、弱い雪雲が太陽を遮って非常に寒く感じた。雪の量は十分にあり、アイゼンとワカンを準備してきたが、アイゼンだけを装着して坪庭へ向かった。
そして、坪庭の強風に面食らう。地形的に風が吹き抜けるのだろう。強風に巻き上げられた地面の雪が、バチバチと顔に当たりながら吹き飛んでいく。北横岳の樹林へ急いだ。樹林の中に入ってしまえば風は収まり、山頂を目指して黙々と進んだ。雪の締まりも良く、アイゼンが効いた。登山道は雪で狭くなっている箇所が幾らかあったが、概ね良好な歩行ができた。

1時間ほどで北横岳ヒュッテに到着した。例によって一升瓶のコンテナに腰を下ろして小休止。菓子パンを食べながらコーヒーをといきたいところだが、場所が限られるためテルモスのお湯で我慢した。その一升瓶のコンテナは3つ置かれてあったが、時折吹く突風に飛ばされそうになっていた。中綿のジャケットを脱いでヤッケを羽織り、サングラスを外してゴーグルをかけて山頂へ向かった。

北横岳ヒュッテから南峰山頂へ。こちらも順調に歩行できた。山頂が近づくにつれて登山道の傾斜がキツくなるだが、それよりも左から吹き付けてくる強風に行くてを阻まれた。トレッキングポールをピッケル代わりにして何度耐風姿勢をとったことか…。

もう写真どころではない。寒さからiPhoneは使えなくなっていた。手袋をしていても縫い目から冷気が流れ込んでくる。北峰も状況は同じ。風を遮る樹木は南峰の方が少しある。しかしそんなもの役に立たないほどの強風である。どれくらいの強風かというと、真っ直ぐに歩けないほどの強い風。時速20m/s以上はあるのではないだろうか、そうなると体感気温はどうなんだろうか…などと考えながら歩いていた。

近くに構える蓼科山は別として、山頂からの展望は良くなかった。南八ヶ岳さえもはっきりと見えない。となれば一刻も早く樹林帯に潜り込み、下山の途につきたい。登ってくる登山者と道を譲り合いながら下山した。

続きは後半(強風の北横岳 2)で。

 

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