富士山を仰ぐ峠を往く 2

石丸峠で暫し休息。
スティックパンを一口齧るがなぜか喉を通らない。
情けないことに、ここまでの登りで両足の脹脛と右足の太腿が攣りかけている。途中、大量の汗をかいたが石丸峠以降は落ち着いた。

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石丸峠の南方面の景色もまた絶景である。
小金沢山の向こうに富士山。

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幾重にも続く山並み。

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石丸峠から大菩薩峠へ抜けるには、目前の熊沢山(標高1,978m)を越えなければならない。
石丸峠との標高差は僅か(68m)だが、見上げた急登はそれよりもかなり高く見える。越えるルートは二つあった。笹薮の中に出来た登山道を登るルートと、その右にある直登ルート。

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自分は無謀にも直登ルートを選んだ(攣りそうな足を引きづりながら)。まるでゲレンデのようだが、ここだけ笹が刈り取られているのは訳がありそうだ。

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悶絶躄地【もんぜつびゃくじ】非常な苦しみの形容。立っていることができないほど悶もだえ苦しんで、転がってはいずり回ること。▽「悶絶」は悶え苦しんで意識を失うこと。苦しんで気絶すること。「躄地」は両足で立つことができず、地をはうこと。「悶絶もんぜつして地ちを躄いざる」と訓読する。
出典:新明解四字熟語辞典

と、まではいかないが、やっとこさ登り切る。
両足もなんとか持ち堪えた。

熊沢山への道中、右手には奥多摩から奥秩父方面の山(雲取山か?)が見えた。

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振り返ると小金沢山の尾根、中央奥に我が岐阜県と縁がある、御正体山。その向かって左に微かに見えるのが、箱根の神山か。
熊沢山の山頂は樹林に覆われていて展望は悪いが、急登からの眺めは申し分無い。

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ピークを越え西面に入ると、熊沢山は違う表情になる。

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苔生す針葉樹の樹林帯を、足元に注意しながら下って行く。大菩薩峠から登ってくる登山者も多い。間も無く建物が見えて来る。未完の小説「大菩薩峠」で有名な小説家「中里介山」に由来する「介山荘」だ。

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細い峠道の両脇に建てられた介山荘。大菩薩峠に向かって右手のベンチで小休止。目に留まったのはアイスキャンデイ¥150の文字。大菩薩峠のピンバッチや水、コーラと合わせて購入する。
実は熊沢山の下山途中にハイドレーションの水が底をついていた。1.5ℓぐらい入れてきた筈だが消費は早かった。

目の前には大菩薩峠の標柱。その傍では登山者が腰を下ろしランチタイムを楽しんでいる。向こうには親不知の頭が見えるが、まるで原宿竹下通り(例えが古いか)のような賑やかさ(笑)
右奥のピークは妙見の頭。

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標柱の先の文学記念碑辺りまで行くと腰を下ろせる場所を確保出来た。介山荘で買ったコーラを飲みながら、腹ごしらえにスティックパンを2本食べたが、ここからの景色は圧巻だった。

大菩薩湖(上日川ダム)と富士山。

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中央奥に甲斐駒ケ岳。
左端が北岳。
その間にあるのが仙丈ヶ岳と鳳凰三山。

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風もなく穏やか故に、紫外線のキツさがきになるのが唯一の難点だが、それがなければ何時間だってこの景色を眺めていられる。

この先、山行は親不知の頭・賽の河原・妙見の頭・大菩薩嶺と続き、唐松尾根ルートで下りてくる予定だったが、攣りそうな足が肉離れでも引き起こしたらシャレで済まないので、撤退することにした。こういう判断はいつも早い。

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山はどこへも行かない。
また来れば良いのだ。

 

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